内視鏡センター
消化器内視鏡の専門医と最新設備で、質の高い医療をご提供。
青山病院では、日本消化器内視鏡学会の指導医、専門医資格保有医師を含む消化器専門医が計10名常勤しており、内視鏡を担当しています。全員が丁寧で正確、かつ苦痛の少ない検査・治療を心がけています。また、Narrow Band Imaging(NBI)と呼ばれる特殊な画像強調表示を用いて、微小な病変の早期発見や病変の広がりの精密診断などを行っています。
Narrow Band Imaging(NBI)
左の通常観察像ではわかりにくい病変も、右のNBI強調画像では認識しやすくなります。
※茶色い部分が病変で、表在型食道癌つらくない検査を心がけています。
鎮静剤を使用して寝ている間に検査を済ませることができます。寝ている間の体の変化は心電図や酸素モニターで監視し、酸素を吸入しながらの検査なので安全です。
※鎮静剤の効果には個人差があります。鎮静剤を用いた場合は、当日の検査後は車や自転車の運転は控えていただきます。検査
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)
食道・胃・十二指腸(+咽頭)に異常がないかを調べる検査です。朝食を食べずに朝早めの時間に来院いただければ、検査枠に空きがある場合、当日でも検査を受けることが可能です※。嘔吐反射が起きにくく、負担の少ない経鼻内視鏡も行っています。
※当日の検査枠に空きがなければ、後日の予約検査となります。下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)
肛門からスコープを挿入し、大腸に異常がないかを調べる検査です。ポリープが見つかった場合、その場で切除することが可能です。
※サイズの大きいポリープを切除した時やたくさんのポリープを切除した時などは1泊入院が必要となります。超音波内視鏡検査(EUS)
先端にエコー(超音波)がついている特殊なスコープを用いて、主に胆膵疾患を調べる検査です。対象となる疾患は、胃粘膜下腫瘍や膵嚢胞、膵癌などです。エコー画像を見ながら対象に針を刺し、組織を採取して調べる超音波内視鏡下生検(EUS-FNA)を用いて、胃粘膜下腫瘍や膵癌の診断を行っています。
※EUS-FNAは入院が必要です。嚥下内視鏡検査(VE)
飲食の際にむせる方や誤嚥性肺炎を起こした方などを対象に、嚥下機能を調べる検査です。耳鼻科で用いる細径のスコープを鼻からのどまで入れ、口からお茶や食べ物を食べてもらい、飲み込むところを観察して評価します。ものをうまく飲み込めない、最近よくむせる、などの症状がある方は相談ください。
治療
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
早期胃癌を含む胃の腫瘍を内視鏡的に切除する治療です。内視鏡を用いた手術であり、体に傷がつくことはありません。眠っている間に終わります。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)/
コールドスネアポリペクトミー
大腸ポリープを内視鏡的に切除する治療です。ポリープの形や大きさに応じて、最適な方法を選択して切除を行います。大きいポリープは1泊入院が必要となります。
内視鏡的止血術
吐血、黒色便、貧血などの症状があればすぐに来院してください。当院では消化器専門医が常時複数人在院しており、緊急の内視鏡検査にも対応しています。当院には最新の止血用処置具がそろっています。
内視鏡的消化管ステント留置術
消化管が腸閉塞(何らかの原因で胃腸が詰まること)を起こしているとき、一時的または永久的にステント(腸管を広げるメッシュ状になった金属)を留置することがあります。
胆石などに対する内視鏡治療:
内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)
側視鏡という特殊なスコープを用いて、胆膵疾患(総胆管結石や胆管癌、慢性膵炎や膵癌など)を調べる検査です。乳頭切開、結石除去、ステント留置などの治療を同時に行うことができます。